FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

最新トラックバック


折角なので、異世界に転生してみました。

  1. 2020.10.25(Sun) _13:24:36
  2. 折角なので、異世界に転生してみました。
<第9話>

エルフィード王国・首都エルフィンド。
ここは、様々な施設が幅広く立ち並ぶ自由の国である。
それと同時にこの国は唯一、10代半ばの少女たちは、王朝から聖女として連れて行かれることがない国でもある。


「すっごい国。まるでヨーロッパの街並みたい!行ったことはないけど」
ノアは目を輝かせながら言った。
「俺も久々に来るけど、やっぱり凄いな。とりあえず、神殿に行くのは明日に回して今日は宿で休もうぜ」
「さんせーい!ノアもいいよね!?」
「うん。今日ぐらいはいいかもね」
ここ一ヵ月余りは財布の紐を締めに締めて来たことから、賛同すると宿屋へと3人は向かった。



カランカランと宿屋の扉の鐘を鳴らしながら、ノアたちは宿屋に入るとすぐに視線を感じた。
「ゲッ…の・ノア!?」
「ま・マジかよ…」
先日、ノアによって叩きのめされた、S2以上のランクを除くギルドランクは下から3番目である、Dランク冒険者2人組はノアを即座に発見するなり、顔色を変えてしまったのである。
「えっと?どなた様でしたっけ?」
「ああ。誰だ?お前ら?」
「ん?知ってる人?ノア?」
「さあ?知らなーい。考えたことないし?むっさいオッサンなんて覚えていないし?」
「お・オレをDランクで…しょ・ショボって…言っておいて忘れるなんて…酷いな…オチビ…ぐっ!」
「んー?なんか言った?」
「す・すいやせん…じゃなくて…すみませんでしたー!!!!!」
またもや叩きのめされた男を担ぐと、連れの男はその場から脱兎の如くで逃げ出した。
「おいっ!支払い!」
って言う、屈強な体格のした40代半ばの店主は、冒険者2人組を更に追い掛けたのである。
「は・はえー…宿のオッサン」
「そりゃあ…うちの店主は元・勇者パーティーの一人の子孫だからね。最も今では足の速さしか受け継いでいないさね」
「そ・そうなんですか。って…は・速さだけ…ぼくと同クラスじゃん」
「ま・マジかよ…」
「の・ノアと…ど・同クラスって…いたんだ…」
「コレに懲りたら食い逃げは止めるこったな」
冒険者2人組をあっという間に捕まえた、店主はお金を2人から受け取りながら言った。
「は・はい………で・では、失礼します」
「すまなかったな。嬢ちゃんたち…店をほっぽらしといたまま行っちまってよ。しかし、嬢ちゃん…スゲェ力だな」
「い・いえ、別に…ぼくは大した強さじゃないですよ」
「それのどこがだよ…ノア」
「んっ?ノア?ノアっていえば、あの超一流の剣の使い手アルンと超一流の魔法の使い手ノエルの…あのノアかい!?」
「あー…ここでもそう広まっているのか」
「そりゃー…超絶過ぎるほどに有名だからな。よし!今日の宿は大サービスで無料にしてやっからよ。色々と話を聞かせてくれ」
「あ・アンタ…」
「いいんだよ。別に今日の元は十分過ぎる程に取れてるんだし」
「ふぅ…まあ、いいさ。アンタがそう言い出すと聞かないのは昔からさね」
「すまんな。エリシア」
「さてと…そうと決まったら、まずはアンタたち。お風呂に行って来な」
「その間にとびっきりの美味いメシを作っておいてやろう」
「はーい。ありがとうございまーす」


宿屋に設置されている、大浴場の前。
勿論、男女別と分かれていた。

「じゃあな。ノア、フィーネ」
「うん。また、後でね。カイン」
「あー…お風呂か。ここん所、シャワーばっかりだったからゆっくりと浸かりたいな」
「そうだねー。シャワーって簡易小屋を使ってた時、初めて知ったけどね。なんか物足りないって感じだったんだよね」
「だって…お風呂、沸かすのはメンドーだったし。別に水魔法と火魔法を調整すればいいんだけど、湯加減って難しいし」
「あー…分かる。適性温度ってヤツ?それ…人それぞれ違うよね。ノアは結構熱い温度で大丈夫だけど、あたしは35度ぐらいだし、カインに至っては超熱がりで20度ぐらいだもんね」
「さてと…ゆっくりと入りますか。その前に身体と頭を洗わなきゃね…」
「えっ!?ノアって入る前に洗っちゃうの?」
「そうだよ。だってその方がゆっくりと入れるし」
「それもそうか。そうだね。あたしもそうしよーっと」


「んー…コレってぼくの世界にある石鹸にシャンプー、コンディショナーじゃん」
「そうなの?乳々(にゅうにゅう)石鹸ってノアの世界にあるの?」
「あるよ。昔からずっとコレだったんだ。シャンプーもコンディショナーもリメットじゃん」
「そうなんだ。ということはさ?この国のどこかにノアと同じ転生者っているかも知れないね」
「そうだね。ここに来て正解…だったかな」
「そうそう。それにしても…ノアって意外と肌、キレーだね」
「えーっ!?そう?そういうフィーネってだってキレーじゃん?」

と言うか…ぼくと違ってエルフって本当にいいなぁ。
綺麗だし…。
同じ女として恥ずかしいなぁ…ぼく。
全然、洒落っ気ないもん。
まあ、元からお洒落に興味がないんだけどね。

「そうかなぁ。まあ…エルフあるあるかも知れないね」
「あるあるの割には肉類、平気なんだ」
「そりゃー…昔から食べてたもん。魚も勿論、オッケイよ」
「そうなんだ。そうだよね…肉が食べられるのなら魚も食べられて当然か」
「とーぜんよ。じゃあ…ゆっくりと入ろうっか」


「あの子…ノアと言ったさね?」
「ああ。それがどうしたんだ?エリシア」
ぐつぐつと牛タンを大鍋で煮込みながら、宿の店主であるトーヴィックは返した。
「あの子。あたしと同じ…転生者かも知れないさね」
「転生者…っていうと、いわゆるアレか?」
「そう。アレさ。最もあたしはアンタも知っての通り、召喚魔法しか使えないけどね」
「それだけでも十分だと思うが…?」
「そうなんだけどね。ただ、あの子…何たってまだ若いのに転生したんだろうって思っただけさね。あたしみたいにDVとか虐待ってことはないだろうけど」
「さあな。そればかりは分からねぇさ。んっ?DVって何だ?前から思ってたんだけどよ」
「ああ。家庭内暴力ってヤツさ。あたしは前世で前の旦那に毎日のように暴力を振るわれ、心が病んでぽっくりだったさ…」
「そいつは…酷ぇな。今のように召喚魔法で何か出して叩きのめせば良かったじゃねぇか?」
「それが出来る世界ならね!とっくにやってたさ」
「悪い…。そういえば、お前のいた世界では魔法ってのは使えないんだったな」
「それはそうと…アンタ。量が多過ぎじゃないかい?」
「そうか?まだ、食べ盛りのガキだろ?たっぷりと食べるんじゃねぇ?」
「それもそうさね。あたしも人のことはいえないからね」
「だろ?あの年頃のガキにはたっぷりと食ってもらいたいからな」
そう2人は言いながら、テーブルの上に料理を並べていく。
「な・なんかスッゲーご馳走ですね」
一番にカインは来るなり言った。
「おう!嬢ちゃんたちはどうした?」
「まだ、入ってると思うぜ。あいつら…風呂となると、スッゲー長いから」
「まあ…女の子だし、仕方ないさね」
「で…さっきなんですけど、転生者どうこうと聞こえたんだけど」
「あっ…聞こえちまったかい?そうさ。あたしは転生者さね」
「ということは………おばさん。ノアと同じく京単位の超絶ステータスの持ち主!?」
「いやいや。あたしはそこまで超絶ってことはないさ。あたしはただの召喚魔法の使い手さ。やっぱり、あのノアって子は転生者だったんだね」
「あ・ああ…」
「じゃあ…。なんで転生したのか知ってるかい?あたしの見た限りだとあの子…DVとか虐待を受けてたって感じはないんだけど」
「さあ?俺、詳しく聞いてないんですよ。まだ、知り合ったばかりなんで」
「お待たせ~!待った~!?」
ほかほかと湯煙を出しながら、ノアとフィーネが姿を現したのだった。
「あ・ああ…。んっ?ノアって髪、そんなに長かったっけ?」
「コレ?いつもゴムで結んでいたからね。たまにはいいじゃん?」
「そうそう。意外と長いのよねー。それにノアの髪ってサラサラしてるし」
「フィーネって意外と…剛毛だよね」
「そうなのよねー。パパと一緒の剛毛なのよねー。髪色はママと一緒だったけど」
「とりあえず、ちょっと邪魔だから結んじゃおう」
「じゃあ…あたしに任せて」
にやりとフィーネは笑うと、いつも1本テールで過ごしている、ノアの髪を複雑に編み込んでいく。
「あたしもちょいとやらせておくれね?」
「な・何か…遊ばれているし!?」
ポンッとノアは、召喚魔法で手鏡を出しながら編み込まれていく様子を見ながら言った。
「動いちゃダメさね?」
「うー………いつもの髪型がいいのに」
「よし…コレで完成」
「………どこぞの貴族様だよ。コレ」
「やっぱり、その言い方からすると…ノア。アンタ…転生者さね」
「そうですけど。ってカイン、なんであちこちと人にバラしてんだよ!」
「あー…悪い。だってよ…おばさんも転生者って言ってたし」
「そ・そうなの!?おばさん!」
「まあまあ…そういう話はコレからメシにしながらにしようぜ」
「だけど、他の人に聞かれ…って他に人っていない」
「だってもう…客仕舞いしたし。幸い、今日は泊まるのは、お前たち3人だけだし、俺も興味があるんだよ。転生者ってヤツをさ」
「はぁ~…分かりましたよ。教えますよ。代わりにえっと…」
「エリシアでいいさね。ノア。あたしも教えるからさ」
「それじゃあ…食べながら話をしようか」
そうトーヴィックは言いながら、それぞれのお皿に熱々のタンシチューを盛っていく。
「と言っても…正直、なんで転生したのか分からないんですよね」
「あたしもそうさね。気が付いたら、転生していたさね」
「「そ・そうなのか!?」」
「うん。だって…前世のぼくさ?フィーネ以上のすっごい病気していたんだ。毎日のように両親が見舞いで、マンガ、アニメ、ゲーム、ライトノベルを持って来るから…いつしか異世界に転生してみたいなと夢見たまま、15歳の秋頃、すっごい胸痛と共にそのまま…ってヤツ」
「そうかい…。アンタはいわゆる虐待されてたって訳じゃないんさね。両親に恵まれていたんだね」
「うん。前世で15歳までしか生きられなかったから、今世では精一杯と生きようと思ったんだ」
「そうかい。アンタはあたしの半分以上も前世では生きていなかったんだね」
「は・はい。えっと…エリシアさんは?」
「あたしは前世でDV…いわゆる家庭内暴力さ。さっきうちのダーリンであるトーヴィックに話してた所さ」
「いやー…照れるなぁ。おい」
「照れんなよ…オッサン」
「だったら、尚更…神殿に行くことさね。もし、超絶の京ステータスが嫌なら、少しは抑えてくれるかも知れないよ」
「そうですね。元々、神殿に行くつもりでしたし…んっ!?こ・コレ…」
「どうした?口に合わなかったかい!?」
「すっっっっっっごっっっっっく美味しいです!!!!!」
「うんうん!すっごく美味しいねー。ノアのカレーもすっごく美味しかったけど、その1000倍以上美味しーい!」
「…ぼくの料理はどうせマンガの知識だよ」
「そう言いながらフィーネ…既に10杯も食ってんぞ。いい加減にしないと太るぞ?」
「だってー…美味しいんだもん。って太るって言うなー!カイン」
「本当のことだろ…いってー!」
咄嗟にボカッ!とトーヴィックは、カインの頭を拳でごついたのだ。
「女の子に太るとか言うんじゃねぇー!」
「そうだよ?言われると、けっこー傷付くんだよ!?でも、フィーネって…そんなに太っているようには見えないのよね。羨ましい…」
「あたし?食べても太らない体質なんだ」
「はぁ~…ぼくは太りやすい体質だからダイエットは欠かせないんだけどなぁ…」
「だから…いつも、夜は必死になんか動く機械で運動してたって訳か。あー…頭いてぇ。ノア、回復魔法を掛けてくれよー」
「嫌!自業自得だもん」
「そういうこった。で、ノア…お代わりはどうだい?」
「うーん…太りそうなんだよね」
「大丈夫だって。ノアって太りやすい体質っていっても、あたしと大して変わらないじゃん」
「それはルームランナーで3時間、運動しているからだよ。そういえば、ルームランナーとかってどこから召喚されているんだろう」
「そういえば、そうさね。あたしも考えたことはあるけど、分からないさね」
「そう…ですか」

何だかんだとトーヴィックさんに勧められるまま、ぼくは2杯も超絶品のタンシチューを食べてしまったのである。


スポンサーサイト





テーマ : 異世界小説    ジャンル : 小説・文学
  1. edit
 _Older Entry »

11  « 2020_12 »  01

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

プロフィール

蒼樹 煉

Author:蒼樹 煉





現在の閲覧者数:








ドミノ・ピザ【PC向けサイト】

価格.com 自動車保険

楽天西友ネットスーパー

自然派スキンケア・エイジングケアの通販サイト【豆腐の盛田屋】

株式会社ニチレイフーズ

【中古車のガリバー】在庫検索

セシール-ハロウィーンルーレット

検索フォーム

最新コメント




PAGE
TOP.